世阿弥

世阿弥

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■商品説明

現存する最古の演劇といわれる、能楽。今から約600年前の室町時代に、世阿弥(1363~1443?)は、当時の大衆芸能を芸術へと昇華させ、『井筒』『高砂』『砧』『実盛』『葵上』など今も上演される名作を遺し、『風姿花伝』を始めとする世界初の演劇論を執筆しました。これほどまでの偉業をなしえたにもかかわらず、肖像画の1枚もない。世阿弥とは、一体どんな人物だったのでしょうか? なぜこの時期に、これほどまでの仕事をなしえたのか――。その時代背景や彼の思想哲学を、父・観阿弥や、禅竹、金剛などライバル達との作品比較、伝書から見る芸論などから細やかに考察。晩年、大衆に拒絶され、自身も佐渡に流された世阿弥の生涯も辿りながら、彼が求めた「老いの美学」についても検証します。本書は『世阿弥』(1972年 中公新書)より、舞台写真、資料写真を新たに差し替え、解説を加筆、文庫化したものです。解説「異端者としての世阿弥」 土屋恵一郎(明治大学長)

■著者

【北川 忠彦┴解説著】

きたがわ・ただひこ 1927年、愛媛県松山市生まれ。1953年、京都大学文学部卒業。立命館大学助教授、京都女子大学教授、龍谷大学教授などを歴任。国文学者。専攻は能、狂言。主な著書に『狂言百番』『観阿弥の藝流』『源氏の旗風-義経物語』、校注に『閑吟集 宗安小歌集(新潮日本古典集成)』『狂言集(完訳日本の古典/安田章と共校注)』など。1994年没。┴つちや・けいいちろう 1946年、東京都生まれ。明治大学長。明治大学法学部教授。専攻は法哲学。観世文庫理事。1970年、明治大学法学部卒業。1977年、明治大学大学院法学研究科博士課程単位修得退学。1990年『能――現在の芸術のために』(岩波現代文庫)で芸術選奨新人賞受賞。北京大学日本文化研究所顧問。主な著書に『正義論/自由論――寛容の時代へ』『ポストモダンの政治と宗教』『世阿弥の言葉――心の糧、創造の糧』『能、世阿弥の「現在」』『世阿弥 風姿花伝』NHK「100分de名著ブックス」など多数。

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